●FRPボンネットの修正
どんどん修理しましょう。我がSJ20はボンネットフードをFRPに交換していますが、気になる点が2つ。@スリットが純正っぽくない。A前端部に歪みがある。 今回の補修で修理せずに装着した部品が全く無いのが悲しいですね。
左画像のように歪みがありますが、これは成型時に出来たものです。このボンネットは新品を安く買ってきたもので、補強もしっかり入っていて大体の面も出ている良いものですから、文句はありません。ちなみに、軽さを求めるのであればFRP製品としては重いほうだと思います。純正に対しては十分軽いですし、なにより錆びないのが素敵です。で、歪んでいる部分ですが・・・・切除してしまいました。
2.5tの鉄の帯板を型にしてポリ樹脂とガラスマットで2プライ積層します。ガレージの床の色がマズいのでよく判りませんね。
大体、真っ直ぐ????スリットの修正中です。この部分が膨らむように歪んでいたら、折角の男前が台無しですから・・・・・。
固定は旧いタイプのフードピンで行います。現代的な部品だと全体の雰囲気をこわしてしまう恐れがありますし、どうしてもフードの先端で固定したかったのが選択の理由です。この位置に固定するとなるとベースがフードのRにかかってしまうので、ベースプレートを板金して合わせました。受け側はゴムを入れて押さえるようにしています。
装着状態。やはり、フードピンはこの位置がカッコよろしい。ピンの紛失防止にワイアーを装着しています。スリットも純正に近い形状になりました。
お次はルーバーの製作です。SJ20の場合、エンジンの熱量はそれなりに多くて前面開口部からの風の量も確保されているのですが、キッチリ抜かないとオーバーヒート気味になります(特に高速道路での連続走行時)。よってチマチマとルーバーを抜くことにしました。適当なダクトでも貼り付ければ楽なものですが、このルーバーはデザイン上欠かせないものです・・・・・。
本当に、チマチマした作業。ドリルで穴あけ後、棒やすりで抜いてゆく作戦でしたが・・・・何故かサンダーでやってしまいました。
●始動
荷台にロールケージを立てて、洗濯したビキニトップを張りました。このケージは以前の8点式に対して、何と16点式という恐ろしい品物です。しかしながら我妻に同乗してもらう以上、安全性は確保しなくてはなりません(シートの背面が広いのでサイドバーが装着できなくなりましたが)。この作りからして九州産だと思われます。代金は、同乗してくれる予定の妻が同情して貸してくれました・・・・。
とにかく細かいツメの作業が沢山あります。ボロボロになっていたルームミラーを交換しました。ベース部分は純正を塗装し直し、ミラー部分はMOONEYES等でも取り扱いのあるクラシックなものを流用しました。確か、マツダの三輪車は純正でこのタイプのミラーですね。これにより車体全体でみるとミラーのみがクロームパーツという状態。少し寂しい感じですね。クロームパーツのバランスは、ボディの黒面積比率の法則と同じく重要です。
場所は室内に移りまして、レザークラフトをしています・・・・。何をしているのかというと、バッテリーボックスの固定ベルトの製作でした。昔、身に着けていたスタッズベルトからピラミッド型のスタッズを拝借して費用は0円。
ディテーリングが終了したエンジンルームです。クロームのベルトカバーとポリッシュのカムカバーにステンレスのヘッダー・・・・・塗装を剥がして素材色を磨いたラジエターでトドメです。点火系統の後付け配線がゴチャゴチャしていましたので、セミトラ本来は室内側へ移動させ、タコメーターの配線と合わせてすっきりさせました。
イグニッションをONにすれば、交換されたエイトの全神経に電撃が走り、勿論今までどおりセル半回転で始動!!鳥肌が立ちました。自分にも電撃を走らせてど〜するの!
細々とアースをとったり、接点を磨いたりした為か、全ての灯火及び電装系統も問題なく作動しています。今回の修理で、今まで使っていたマルチリフレクターのヘッドライトを元通りのシールドビームに戻しました。今まではハイワッテージバルブを使用していましたが、フューズが溶けたり配線が焦げたりと不安がありましたし(リレーを入れれば問題ないです)、『しょうぼうじどうしゃじぷた』みたいに、ライトが目になってしかも表情があるのはシールドビームがイチバン。電球のボヤ〜っとした光り方も、温かみがあって嫌いになれません。